BRICSにタイが加入か!?タイと中国の関係性は深まる!
日々、一刻と進化を続けているのがBRICSです。
BRICSとは、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの頭文字から取られている経済用語ですが、今ではエジプト、エチオピア、イラン、アラブ首長国連邦などが加盟しておりその規模は拡大しています。
さて、数多くの話題を振りまいているBRICSですが、なんとタイが加盟するのではないかといった噂が出回るようになりました。
一体、BRICS界隈で何が起こっているのか、その実情を調査していきます。
●BRICSに東南アジアが加入か?
BRICSは、冒頭でお伝えしたようにブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカを中心としたものです。
これら名を見るからに、先進国と言われている日本やアメリカ、ヨーロッパ圏とは一線を隠した新しい波を作ろうと生み出されていることがわかるでしょう。
さて、そんなBRICSの特徴としては主に新興・途上国の多くで構成されているところです。
これら新興・途上国は、「グローバルサウス」とも呼ばれており、以前と比較すると強い発言権を持つようになっていると考えられています。
しかし、未だ東南アジアにおける加盟はなく、それらも時間の問題ではないかと言われていました。
しかし、2024年5月についにタイが東南アジアで初めてBRICSに加入するのではないかといった噂が出てきたのです。
この加盟が本当であれば、BRICSに大きな影響を与えることは間違いないでしょう。
●タイの存在感を高めるためか?
BRICSに加盟することは、タイにとってどのようなメリットがあるのでしょうか。
そもそも、タイは私たち日本人にとってはとても親しみやすい国であり、旅行者もかなり多いことで知られています。
さらに、日本で働くタイ人も多いことから友好関係が築かれている東南アジアの国でもあるでしょう。
タイ料理店も多く日本で見かけることができることからも、タイは非常に洗練された国といったイメージを持つ方もいるのかもしれません。
しかし、タイにおけるニュースを見ると2024年度政府予算編成の遅れが公共投資の失敗につながったということで、政府消費なども縮小傾向にあります。
結果的に、6四半期連続のマイナス成長となってしまっていることから、国としての成長力はかなり弱くなってきている現状です。
一方で民間投資はやや回復傾向にあり、これからの成長が期待されている国として存在しています。
そんな中、やはり世界的に注目を集めるにはBRICSの存在が重要です。
●中国との関係が気になる
BRICSにタイが加盟するといったニュースから、多くの方は中国との関係性を気にしているそうです。
それもそのはず、タイはASEAN諸国の中でも「先進国」と言われているものの、やはりもう一歩大きく足を踏み出さない限り、これ以上の成長は見込めません。
しかし、アメリカやヨーロッパ、日本との関係性において爆発的な成功は収められるか不明であり、さらに近隣国の中国との関係悪化に繋がりかねません。
タイと中国は、2012年に包括的戦略的協力パートナーシップを構築していることから、強い友好関係で結ばれていることで知られています。
歴史的にも深い歴史を持っていること、中国系タイ人が多いこと、経済的にも中国にかなり頼っていることでも知られています。
財輸出の約15%、外国人観光客の3割は中国人が占めているなど、仮に中国との関係性が崩れたら最後、経済的にも大きなダメージを受けることは必至と言えるでしょう。
そこで、BRICSの登場です。
●タイは大きく発展する
BRICSにタイが加盟する、さらにポイントは東南アジアで初といったところです。
まず、タイは世界的にもその地位をアピールすることができるほか、中国寄りの姿勢をしっかりとアピールすることができます。
中国にとってもタイが近い存在となれば新たな経済活動がスタートする可能性があり、WIN-WINの関係性を築くことができる可能性が高まるでしょう。
さらにタイがBRICSへの加入によって発展を遂げることで、東南アジアの諸国がBRICS加盟へ名乗りを上げてくることは間違いありません。
結果的にBRICSに加入することで中国は力をより強大なものとし、アメリカなどへ対抗できる構図になるのではないでしょうか。
さらに、BRICSに共通の新しい通貨などが生まれた場合はタイ経済には大きな利益がもたらされる可能性があります。
タイが米国などと手を組む必要は一切なく、中国に最も近くなることができるBRICS加盟は必然であったということがわかります。
●まとめ
BRICSにタイが加盟することで、今後多くの東南アジアの国に変化がもたらされます。
タイのBRICS加盟に、より注目し続けていきましょう。