BRICS解体か!?トランプの関税攻撃で加盟国脱退の危機?
BRICSの動きが活発化している今、インドネシアが加盟することが報じられ話題となっていました。
東南アジアもBRICSにとっては重要な位置を占めており、これらインドネシアとともに東南アジアの国々がBRICSに加入し始めるのではないか、そんな動きが起こる予想を誰もがしていました。
しかし、トランプ大統領による牽制は真実味を帯びてきていることもあり、おそらく今後加盟国が減少してしまう恐れがあります。
BRICSと米国の動きが、どうなっていくか注目していくしかないでしょう。
●アメリカ至上主義は勝利するか

トランプ大統領がまさか再選するとは、多くの日本人はわからなかったことでしょう。
一度の失敗でその人生を葬り去るといった日本の価値観とは違い、アメリカはどんなに悪いことをしようが、仕事で成果を挙げてくれるのであれば構わないといった流れです。
そういった中でトランプが再選したわけですが、彼が掲げているのはアメリカ至上主義といった、アメリカが最も世界で強くなる必要があるといった思想です。
その思想が悪いとは言いませんし、実際に富裕層高待遇だったり移民問題、さらに貿易でアメリカが不利である取引など、アメリカ国内での不満を思い切り払拭しようと考えているわけです。
しかし、それが前回のような流れであればまだ良かったのですが、今はBRICSが存在します。
BRICSは脱米ドルへ向けた取り組みを加速化させている取り組みであり、この取り組みが成功すればアメリカ至上主義世界は崩壊します。
そうなればどうでしょうか。トランプは、何をしてくるかはわかりません。
●BRICSも戦々恐々か

平和主義で貫かれている先進国は、BRICSにとってはある意味で生温い存在であり扱いやすかったのかもしれません。
ロシアを中心としたBRICSは、今ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)、南アフリカ(South Africa)だけでなく、bricksは、サウジアラビア、イラン、アルゼンチン、エジプト、エチオピア、アラブ首長国連邦(UAE)などと規模を拡大させていきました。
何をしてくるかわからない、そういった意味で注視といった立場をとっていたバイデン政権だっただけに、BRICSは揺さぶりをつねにかけていたと考えることができるでしょう。
しかし、今トランプ政権が新しく発足しており、BRICSの加盟国、そしてこれから加盟しようと考えている国々がBRICSから脱退していく可能性が出てきているのではないでしょうか。
●生きていけないか?
例えば、BRICSが脱米ドルといったかたちで、自らたちが新たな通貨を発行しようと考えていることは周知の上でしょう。
RVなどの話がある中で、そこまでではないもののBRICS通貨が成功すればRVの加速にも大きな影響を与えることはたしかです。
しかし、アメリカ至上主義を貫いているトランプにとって、ドル以外の通貨での経済的取引を好ましいとは思っておらず制裁を下すといった話は2024年12月に大きな話題なりました。例えば、100%の関税を求めるといった話です。
米国など関係ない、アメリカ抜きでもやっていけるだろう。
そう考えているかもしれませんが、アメリカ市場は巨大であり、アメリカで成功を収めることでその国の経済が潤うといっても過言ではありません。
ロシア、中国なども経済規模は大きいでしょう。
しかし、アメリカ以上に他国の文化を許容していないと言われればそれまでで、bricksがどこまで守ってくれるかはわかりません。
実際、100%の関税が強いられる中で加盟国の一部はジリ貧となり、武士は食わねど高楊枝のような毎日を送るわけにはいかなくなります。
そうなれば、BRICS脱退となり、今急成長を遂げているBRICSに暗い影を落とすことになるわけです。
●何が起こるかわからない

実際、アメリカ一強は許せないといった動きの中で、その思いに賛同している新興国がBRICSを形成しています。
アメリカとの一切の取引がない国であれば良いですが、中にはアメリカとも良い関係を築いている国もあるでしょう。
今まで、バイデン政権のように優しい言葉でやめてほしいな、程度で伝えてきた弱腰のアメリカだっただけに、BRICSはある意味でやりたい放題だったかもしれません。
脅せば話し合おうといって相手がある程度譲歩してくれる、そういった微妙な力関係にあったアメリカとBRICSでした。
しかし、今ではトランプ政権となり、優しい言葉で終わるようなことはありません。
最悪、今後の取引中止、BRICS加盟国が米国で展開するサービスは使用停止など、平気で制裁を加えようとしてくるでしょう。
BRICSはここからは正念場です。
●まとめ
BRICSがこれからどういった動きを見せてくるのか。
これは本当に目が離せないところです。
トランプ大統領になった今、BRICSの動きを注視していく必要がありそうです。
注
1)資産防衛NOTE ~人道支援への道~ さんから許可をもらって投稿しています。