動きが激しくなっているイラクのディナール!「通貨評価替え」の前触れか!
近年、世間をに際れているのが「Revaluation of Values」と呼ばれる「通貨評価替え」です。
また、「Global Currency Reset」と呼ばれる世界通貨改革」の話も近頃よく耳にします。
世界通貨がリセットされることで、新しい通貨のやりとりが始まるといった魅力的な論説が数年前から話題となっています。
さて、そんな「通貨評価替え」が起こると価値が数十倍、いや数千倍にまで高騰すると言われているのが、イラクのディナールです。
ここでは、イラクのディナールについて色々と解説します。
●イラクのディナールの基礎知識
イラクのディナールとは、日本における円と同じイラクの通貨のことです。
ISO 4217の通貨コードはIQDとなっており、以前はその価値の1000分の1ディナールのフィルスといった通貨補助単位もありましたが、現在は使用されていません。
イラクのディナールの特徴として、国際需要があまりないことから為替レートが非常に高いと言われており、汚職などに悩まされていないように政府によって1ドル=1,470ディナールと固定されているところが特徴です。
日本にとってもディナールはかなりマニアックな通貨であり知る人は少ないですが、価値は徐々に上がりつつあると考えられており、「通貨評価替え」関連せずにディナールが高騰するのではないかと期待感を持つ方も多いと言われています。
●イラクのディナールが高くなっている
2023年の初旬頃から、イラクのディナールの価値が高まっているといった話が出てきました。
2023年の2月頃、イラク中央銀行(CBI)がディナールに対するドルの為替を調整。
1ドル(USD)を1300ディナール(IQD)にするといった内容を発表したことで大きな話題になりました。
しかし、それ以降これといって大きな為替変動は起こっていませんでしたが、3月27日以降に1300ディナール(IQD)へと変化していました。
これだけの大きな値動きが起こったことは、RV(通貨評価替え)を期待する人たちにとって大きな衝撃です。
イラクのディナールが高騰するといった話は、じつは10年以上前から存在しており、そこから動きがほとんどなかったことから詐欺を疑うような声が各地で広がっていきました。
事実、中には悪徳業者なども介入しており、問題になっている部分もあるようです。しかし、それから10年以上先の2023年、まさかのイラクのディナールの値上がりがあっただけに、よりRV(通貨評価替え)が現実味を帯びてきたことは間違いないでしょう。
さらに、今後はドルとの価格差をほとんど無くしていくといった話も出ていることからも、イラクのディナールの動向を見逃すことはできそうにありません。
●ドル送金業務移管について
イラクのディナールに関する大きなニュースとしては、2023年9月に起こったイラク中央銀行の決定でした。イラクの中央銀行では、2024年から対外的なドル送金業務を停止。
民間銀行に業務を移管するといった発表を行なったのです。
さらに、中央銀行総裁のアリ・モフセン・アル=アラック氏によると、この合意は米国連邦準備制度理事会(FRB)も絡んでいるということで、完全に公式な発表と考えて問題ないでしょう。また、非常に興味深いのがイラクの対外貿易についてです。
中央銀行ではなく民間に移管することにより、イラクの対外貿易におけるユーロ、ディルハム、トルコ・リラ、インド・ルピーといったドルではない通貨での決済を可能するように計画していると発表したのです。
非常にマニアックであり難しいと言われていた通貨、イラクのディナールが幅広い通貨での決済ができるようになれば画期的なことです。
これもまた、RV(通貨評価替え)の動きが活発化してきたサインと捉えることができるのではないでしょうか。
●これからまたイラクのディナールの価値が上がるか
上記の動きは、イランとシリアに、イラクからドルが流出しているといった背景があったようです。
アメリカでは、2022年11月中旬頃からドル供給の手続きを厳格化しており、その影響によってラク中央銀行からのドル要求が米国連邦準備制度理事会により拒否されることが増えてしまい、結果的にイラク自体にドル不足が起こったことも関係しています。
結果的にイラクのディナールの価値が暴落していき、市中レートにて1ドル=約1,540ディナールで取引されるまでになったとされています。
そのことから今回の発表があったこと、さらにイラクの内務省によって同国内でのドルでの取引の禁止を通達するなど、徹底的に為替レートを安定化させることを目的としています。
下がることもあった一方、これら施策がスピーディーにおこなれていることもRV(通貨評価替え)を期待させます。
●まとめ
イラクのディナールは、さまざまな影響を受けやすい通貨でもあります。
だからこそ、今後も高騰する可能性は十分にありますし、近頃の激しい動きによってRV(通貨評価替え)が水面化で動いている可能性もわかるでしょう。
これからの、イラクのディナールにも期待です。