イラクディナールなどのマイナー通貨に魅力を感じ、RV「通貨評価替え」が起こるといった話から相当な金額を注ぎ込んだといった方がいるようです。

しかし、一時期こういった行動は詐欺であるといった話題がふれまわり、結果的に今ではとくに何か特別な動きがあるわけでもありません。

そのため、マイナー通貨はやはり購入しなくて良いものだったと考えるような方が多いようです。しかし、まだまだわかりません。

その理由についてお伝えしましょう。

●今は話題が眠っている状況

インドネシアルピア・ベトナムドン・イラクディナールなど、これらマイナー通貨がとにかく高騰するといった話題が昔かなりふれまわりました。その理由が、RV「通貨評価替え」です。

RV「通貨評価替え」が発生すれば今のようなドル一強の動きは去り、通貨の評価が是正されるためまともな世界に戻るといった発想からでてきたものです。

しかし、残念ながらこういったRV「通貨評価替え」によるマイナー通貨の高騰話は投資詐欺といったかたちで悪質な人々によって悪用されてしまい、都道府県を挙げて注意喚起するような事態にまで発展するようになってしまいました。

それから数年ですが、正直なところマイナー通貨の話を聞かなくなったとは思わないでしょうか。インドネシアルピア・ベトナムドン・イラクディナールなど、毎日のように状況を検索していてた方もいるでしょう。

しかし、今ではほとんど人がおそらく覚えていないレベルであり、まさに終了のお知らせ。そのレベルにまで話題が潜んでしまっているのです。

しかし、これは決してマイナー通貨が終わったわけではなく、あくまで潜んでいるだけの状態と捉えられるでしょう。

●今は待ちで良い

マイナー通貨の高騰について考えている方は、この何も起こらない状況に一喜一憂しているのではないでしょうか。

事実、マイナー通貨の高騰と検索しても出てくるのは大抵は仮想通貨のことであり、そもそもインドネシアルピア・ベトナムドン・イラクディナールなど、こういったRV「通貨評価替え」をきっかけにして価格が高騰するといった紙幣にはまったく触れられていないのが現状です。

事実、ニュースをチェックしても対イラク10億ドル輸送を拒否といったニュースが2023年に一発大きく報じられて以来、これといって大きな話題になっているとは言い難いでしょう。

アメリカ合衆国ドルからイラク・ディナールについて調べてもそこまで大きなへんどうがあることもなさそうですし、高騰といった意味では何も本当に起こっていないのです。

インドネシアルピア・ベトナムドン・イラクディナールが高騰すると聞いているので購入したが、この状況は一体どういったことなのか。

憤慨している方もいると思いますが、まだまだ手放すのは時期尚早言えます。その理由がこちらです。

●準備が進んでいると思う

RV「通貨評価替え」が起こるのかどうか、そのあたりのリアルな部分は誰にも正解が出せません。

そのため、RV「通貨評価替え」は起こらないといった人も間違いではないでしょうし、一方でRV「通貨評価替え」は起こるといった話をしている方も100%間違いと言い切ることができないのが真実です。

とはいえ、ひとつだけ考えられることはRV「通貨評価替え」自体、可能性が完全に消滅しているわけではない。

これだけは、紛れもない事実ではないでしょうか。

例えば、今なぜそこまでマイナー通貨に話題が振られてこないかと言えば、間違いなくトランプ大統領の存在があるに限ります。

2025年1月のまさかの大統領に返り咲いたトランプ氏ですが、その言動がもはやはちゃめちゃすぎて毎日世界中の有識者が困惑を極めているほどです。

さらに、トランプは仮想通貨がわからないといいながら、自らがミームコインを作る、奥様も作るとやりたい放題でありそこに関心が集まっています。

インドネシアルピア・ベトナムドン・イラクディナールなどのマイナー通貨にとって重要視されている、BRICSについてもチェックが必要です。

BRICSに関してもトランプは手を組むと考えられている中で、勝手に米ドル意外の取引をするなど許さないということで、関係国に関税100%をお見舞いしようと企んでいるほどですので、もはや手を出すことができません。

しかし、これはあくまでRV「通貨評価替え」への準備。こういった世界が緊張しながら、混沌としているところから新たな改革が生まれていくのです。

●まとめ

インドネシアルピア・ベトナムドン・イラクディナールが高騰するといっても、数年先の話ではないでしょう。むしろ、数十年先もわかりません。

しかし、今世界がこれだけ混沌としている中で、RV「通貨評価替え」が完全に無視されるといった結末は考えにくいかもしれません。

そもそも、次期大統領としてトランプは出馬を拒否しているため、この4年で礎が作られることは考えられます。

まだまだ、マイナー通貨には未来があるかもしれません。

(あくまで個人の見解ですので、情報の活用や真偽については自己判断でお願いします）

注
１）資産防衛NOTE　～人道支援への道～ さんから許可をもらって投稿しています。

ベトナムと日本の関係は良好でベトナムは親日国とも言えるお国柄です。

日本からベトナムへの観光客もコロナ禍以降で回復傾向にあり、ベトナムから日本への観光客も増え続けています。

ただし、ベトナムから日本へは職業研修生として若い人を多く募っている傾向があり、雇用問題やブローカーへの支払い、就業環境などが問題視されるようになりました。

もっとも、過渡的な問題であり、これから日本とベトナムの関係はさらに熟成されていくことが期待されています。

双方の関係が深化するにつれ、ベトナムの通貨にも関心が集まっています。

ベトナムの通貨は「ドン」であり、日本円とベトナムドンの通貨レートの状況はどうなっているのか、ここでは様々な視点から説明します。

●「ドン」の成り立ち

ベトナム通貨の正式名称は「ベトナムドン」で、通貨記号は「VND」です。

ドンの由来は、「銅」から来ているというのが通説となっています。

「銅」はベトナム語で「ドン」と表現されてきたことから、「銅」が語源となって現在に至っているということです。

また、紙幣が流通する前は銅貨を通貨として採用していたため、いずれにしても「銅」が「ドン」となったことが有力視されています。

日本円とベトナムドンのレートは以下の通りです。（2025年1月20日現在）

1ベトナムドン　＝　0.0062円

1円　＝　162.53ベトナムドン

1万円　＝　1,611,936ベトナムドン

長期チャートでは、2020年から現在までの5年間でベトナム側からみて日本円とベトナムドンの関係は円安傾向にあります。

※過去2年は162円前後で安定傾向にあります。

●ドン紙幣の種類

ベトナムで発行されている紙幣は、1,000ドン、2,000ドン、5,000ドン、10,000ドン、20,000ドン、50,000ドン、100,000ドン、200,000ドン、500,000ドンの9種類となっています。

紙幣の質に違いがあり、10,000ドン以上の紙幣はポリマーという合成樹脂素材で製造されていて、丈夫な紙幣となっています。

一方で、1,000ドン、2,000ドン、5,000ドンの紙幣は、文字通りの紙で出来ており、素材としては良いものでは泣く、ボロボロな状態で取引されることを見ることができます。

また、ドンの由来ともなったドン硬貨（銅貨）ですが、2003年を契機に製造されなくなりました。

現在では流通もストップされており、市場で見ることはありません。

ドン紙幣で特徴的なのは、どの紙幣もホーチミン氏が描かれています。

ホーチミンは現在の社会主義国であるベトナム建国の父であり、南部にはその名前を冠した大都市もあります。

ベトナムは第二次世界大戦後もフランスからの独立戦争や米国が介入したベトナム戦争など、長い苦難を経て写会主義国であるベトナムを建国しました。

その立役者となったのがホーチミン氏だったのです。

国民からも慕われており、通貨紙幣のすべてに描かれていることからも人気の高さが伺われます。

●ドン紙幣の流通

貨幣は使われていませんが、それはキャッシュレス決済が進んでいることも大きく関係しています。

もちろん、紙幣も使われていますが、物価では価格の桁数が多いため、価格設定もアバウトになっており、少額のお釣りがでないようにしています。

それはすでに貨幣がなく、最小単位が1,000ドン紙幣であることからもわかります。

それでは端数をどうしているかですが、少額にならないように調節している、つまりその分だけ割引きするか割増しする、さらには少額のお菓子等で代替えする化などの処置をとることが多いようです。

もっとも、ベトナムではキャッシュレス決済が急速に普及しています。

少し古いデータになりますが、2021年時点でキャッシュレス決済の利用者は、全人口の85％に達していたので、その割合は現在においてさらに高くなっていると予想できます。

通常の買い物だけではなく、保険の支払い・購入、公共料金、電話代、インターネット代、電気、水道料金、学費などあらゆる支払いが可能となっており、包括的なサービスを提供しています。

●円安ドン高

ベトナムは長らく発展途上国として分類されていましたが、ASEANの中でも存在感を発揮しています。

中国とも対峙しながら上手く立ち回っており、地域大国として今後の発展が期待されています。

物価も上昇しており、円安ドン高傾向にありましたが、ここ数年は安定しています。

そのため、円とドンの関係は長期的に安定しており、FX取引を主に考えるとドラマチックな状況は期待できません。

一昔ほど、ベトナムは日本にとって安い国ではなくなっていますが、それでも日本と比べて物価も低めでありベトナムに旅行するのには治安も良く人気の観光地となっています。

基本的に両替は公的な施設を利用するよりは現地の両替商で行ったほうがお得です。

現地旅行の際はこの点も参考にしてください。

 

注
１）資産防衛NOTE　～人道支援への道～ さんから許可をもらって投稿しています。